恋愛〜先輩×後輩〜【完】
「だりぃな。」
「行く。」
美咲先輩とカブったのはエリだった。
「行こうよ。みんなで。」
その顔に笑みはない。
きっと、何かしらの思惑があるのだろうと思い、私もエリの意見に賛成した。
「じゃ、決定!!
着替えたらココ来るから、ちょい待ってて!」
私たちが飲み会に参加することになって、喜んでいたのは男性メンバーだけで。
女性メンバーは、みんなパッとしない顔をしていた。
一旦、みんなバラける。
私は私服がないため、エリに借りる。
「ってか、隼人先輩、アタシのこと彼女って紹介してくんなかったし…。」
「うん…ヤダよね。」
「悔しいからさ。
ミナミさんにちゃんと彼女だって紹介してもらう。」
「そだね。」
「付き合わせちゃってごめん。」
「平気。エリのためだもん。」