恋愛〜先輩×後輩〜【完】
「…ウチ、来ますか…?」
「えっ、でもリコちゃんちの親は大丈夫なの?
迷惑…だよな、普通に。」
ほら、また悲しい顔。
だから私は、笑顔で言った。
「ウチ、親いません。一人暮らしなんで。」
一瞬、驚いた顔をしていたけれどすぐにニコッと笑って。
「行くっ!!」
と美咲先輩は言った。
みんなの所へ行き、
「今、改めて告ったから。俺ら、ちゃんと付き合ってるからさ。
先帰るわ〜。じゃあな」
と言ってくれた。
こんな私でいいのかな?
今さっき…
あんな状況で、あんな現場を見られたというのに。
すでに電車はない。
仕方なくタクシーで帰った。
「おじゃまします。」
「どうぞ。」