恋愛〜先輩×後輩〜【完】
2人、テーブルを挟んで向き合う形で座った。
でも、いざ2人きりになると、どうしたらいいか分からない。
言葉が見つからない。
「さっきさぁ。」
先に言葉を発したのは、美咲先輩だった。
「本気でキレそうだったよ。
リコちゃんが悪いわけじゃないのに…当たったりしてごめん。」
「いえ…。
ってゆうか、美咲先輩、私なんかでいいんですか?
私は、汚い…女ですよね。」
「は?」
「………」
「そんなこと思ってないし。やめなよ、そんなこと言うの。」
「でも……。」
「俺は、リコちゃんが好きなんだよ。」
どうして…私なんか。
そう思ってしまうのは、やっぱりさっきの出来事があったから。
胸のどこかに、引っ掛かっているから。