恋愛〜先輩×後輩〜【完】
「どこ行くんですか?」
駅に向かって歩いている途中で聞いてみた。
「買い物。」
きっと、何か買いたいものがあるのだろうと思い、それ以上は聞かなかった。
「そう言えば、私…」
「何?」
「先輩の連絡先知らないです。」
「マジ?!そりゃ、マズイよ!俺は、エリに聞いたから知ってる!!」
「そうだったんだ…」
「じゃあ、送るから。ちゃんと登録してな。」
「はい。」
“美咲大和”
今日、この名前が新しく、私の携帯に登録された。
そして、久しぶりに“彼氏”というフォルダを作った。
気付けば繁華街。
ファッションビルが立ち並ぶ。
その中に、私たちは入った。