恋愛〜先輩×後輩〜【完】
アクセサリー屋。
ちょっとだけ、期待してしまう欲張りな自分がいる。
「ペアリング、買おう。」
「え?」
「ってか、俺からのプレゼントだから。買ってあげるよ。」
「そんな、悪いです。せめて先輩のは、私に買わせてください。」
「ん〜。ダメ!やっぱり俺からプレゼントしたいし。」
「でも…」
彼は、私の期待を裏切らない人。
結局買ってもらうことになり、デザインも、先輩に選んでもらうことにした。
シンプルなリング。
私のは、ピンクゴールド。
先輩のは、ホワイトゴールド。
私のだけに、キラキラと光るダイヤが1粒、埋め込まれている。
「いい?」
「はいっ!すごい可愛い!」
「何か、彫る?」
「いや…恥ずかしいから…」
「ふぅ〜ん。」