恋愛〜先輩×後輩〜【完】
すぐに指にはめてもらい、私たちはビルを出た。
「ありがとうございます。」
「とんでもない。
俺は独占欲が強いから…ちゃんと付けててほしい。」
「分かりました。」
独占欲、強いんだ…
全然、そんな感じなんてしなかったけど。
先輩の意外な一面を知ることが、私の1つの楽しみになった。
「あの…ちょっと寄りたいところあがあるんです。」
「いいよ。全然!」
これからきっと、先輩が家に来る機会が増えるだろう。
お揃いのカップやお皿なども、そろえたいと、急に思いついたのだ。
「インテリア?模様替えでもすんの?」
「違いますよ。カップとかお皿とか。買っておきたくて。」
「俺の?」
「お揃いの。」
チラッと先輩を横目で見ると、少し顔が赤いような気がする。
照れ屋。
これも、先輩の意外な一面で。