恋愛〜先輩×後輩〜【完】
ひたすら待った。
でも、美咲先輩からの連絡はなく、日付が変わっても、家には帰って来ない。
何もする気が起きずに、ご飯も食べないまま、布団の中に潜り込んでいた。
不安で不安で…ヤバイ。
泣きそうになる。
気付いた時は、もう朝で。
きっと、泣いたのだろう。
涙が流れた跡があった。
「おはよ。」
「先輩…」
気付いたら、ソファーに先輩が座っていた。
でも、何だか不機嫌で。
「すいません。先に寝ちゃいました。」
「いや、俺も遅くなっちゃったし。それは良いんだけど…カギくらい閉めとけって。」
そうだ…
先輩が帰ってくるのを期待して、カギを開けたままにしておいたのだ。