恋愛〜先輩×後輩〜【完】
「カギ開けっ放しなんて…危ないだろ。」
「ごめんなさい…気を付けます」
「ねぇ…?いや、やっぱり何でもないわ。」
先輩が言いかけたことが、少し気になったけど。
「あれ?ってか昨日、リコちゃんに電話したっけ?」
「いや…」
「でも履歴にリコちゃんって一番最初にあるし。
もしかして…ルミ?」
「…はい。」
「何て言ってた?ってか、わりぃ…」
「特に、何も。
ルミさんも酔っ払ってたみたいだし。」
「………。」
もしも、ここで私が真実を問いかけてしまったら…
真実が分かってしまうから。
真実を知るのが怖くて、私は先輩に何も聞かない道を選んだ。