恋愛〜先輩×後輩〜【完】
「もしルミに何か言われたら、すぐに言って?
あいつ…見境なくなるときあるから。」
「はい。」
でも、きっと私は言えないだろう。
「っで、ルミは何て?」
「いや…」
「何もナシに連絡してくるわけないし。
しかも、リコちゃん泣いてた。」
「本当、大したことじゃないんですよ。
泣いてたのは…怖い夢を見たからで…」
「嘘つくのは、今回だけな。」
「………。」
先輩には、もうお見通しらしい。
まだまだ子供の私は…
嘘をうまく吐くことすらできないんだ。
不安を隠しきれなくて。
だから、眠りながらも泣いてたんだね。
「ちょっと電話していい?」
「はい。どうぞ。」