恋愛〜先輩×後輩〜【完】
「もしもし。……
ってか1つだけ言わせて。あのさお前、勝手に彼女面すんじゃねぇよ。」
今までにないくらいに、怒りに満ちた声。
私はビックリした。
「そんで、余計なことすんじゃねぇよ。
分かる?お前ウザイんだよ。」
もし、そう言われるのが私だったら…
きっと、傷ついてしまうだろう。
電話の向こうの相手も、かなり傷ついているに違いない。
「もう、一切俺に関わるなよ。リコちゃんにも。」
そう言ってすぐに電話を切った。
「ごめんな。」
「いえ…」
「あいつの言うこと気にすんなって言ったって…気になるよな。
でも、もうキッパリ言ったから大丈夫。」
「…あ、ありがとう。」
「俺は、リコちゃんの彼氏だよね?だったらさ、もっと頼ってよ。」
「はい。」