恋愛〜先輩×後輩〜【完】
「頼ってくれなきゃ…何か淋しいよ」
「はい。」
そうやって、いつも優しく、悲しそうに笑うんだ。
「あと…ちゃんと本音で話してね。俺は、受けとめるよ。」
ちょっとだけ“男”という生きものを見直した。
それからというもの、学校にはあまり行かずに、ダラダラと家で過ごすことが多かった。
先輩が、あまり外に出たがらないから。
「2人だけの世界に行きたい」
だなんて…たまに、嬉しいけれど意味深な発言もあったりして。
私たちを心配して、エリや隼人先輩が家に遊びに来ることも少なくはなかった。
それがまた、楽しくて。
気を抜きすぎていたのかもしれない。