恋愛〜先輩×後輩〜【完】
最初は気にしていなかった。
でも…エスカレートしていくばかりで、いい加減うんざりしていた。
休み時間のたびに、少し距離を置いて、罵声を浴びせる。
どうせなら、
直接言ってくれたらいいのに。
「リコ、いいの?」
「別に。うんざりだけどさ。」
「ねぇ…もう、アタシが許せないよ!
ごめん、リコ。」
そう言ってエリは、私に罵声を浴びせる集団に向かっていった。
「うぜぇのはお前等なんだよ!!何様?
今の彼女はルミじゃなくて、リコだろうが!」
エリは我慢が出来ない様子で、一番デカイ声で罵声を発していた女の胸ぐらを掴んだ。
「はっ?!何言ってんの?まだ大和とルミ、完全に終わったわけじゃないんだけど!」
「どういう意味?!言えよ!」
「こないだだって…一緒にいんの見たし。」
「テメェ…一発殴らせろ!!」