恋愛〜先輩×後輩〜【完】
「もういいよ、エリ。」
私は冷静だった。
私と先輩は…
あんなにも毎日、家に一緒にいたのに。
ルミさんに会う時間なんて…あるはずなんかない。
「ほら、外見てみなよ。」
胸ぐらを捕まれた方も、かなり冷静に言った。
窓から、校門が見える。
そこには…
ルミさんと美咲先輩が、2人で何かを話している姿があった。
「ほらね。そーゆーこと。あんた浮気相手だったんじゃないの?
あんたみたいな子、大和のタイプじゃないし。」
「タイプとか、関係ねぇだろ!」
そうだよね。
ルミさんと私は、全然タイプが違う。
ギャルっぽいルミさん。
私も化粧はするけれど…ギャルっぽくはないから…
「ちょっと可愛いからって、人の男取るとか、最低だよ?
やめときなよ。」