恋愛〜先輩×後輩〜【完】
「今日、先に帰るね。」
「うん、分かった!とりあえずリコに何かあったらアタシが守るから!」
「ありがとう。」
すでに、校門には、さっきの2人の姿はなかった。
ホッとしている自分がいる。
どこへ行ったのか
何を話していたのか
そんなこと、気にならなかった。
彼女、失格だね。
家に着いてからすぐ、先輩から連絡があった。
「もしもし、リコ?
今日、先に帰ったの?」
「はい。」
「ってか、エリから聞いたんだけどさ…」
「先輩、別れたいです」
自然と口から出た言葉。
「何でだよ!
あいつらの言ってること、本気にしてんの?」
「そんなんじゃないです。ただ…もう疲れちゃって。」
「何で全部1人で抱え込むんだよ!俺に相談くらいしろよ…
そしたら、1人で悩むことも我慢することもなかったのに!」
「…そうですね。でも、もう疲れたんです。」
「俺は…嫌だよ!
嘘を理由に別れるなんて、意味分かんないし!」