恋愛〜先輩×後輩〜【完】
「酒、あるんだぁ?」
「買いに行くの面倒だから、買い溜めしてあんの。」
「ふぅ〜ん。ってか…」
エリは何か言いたそう…。
私は黙って、エリの言葉を待っていた。
「ミナミさん…」
「ん?」
「ミナミさんは、来てないの?」
エリの切ない顔…。
隼人先輩に関係のある人だと何となく勘づいた。
「別れたよ、あいつら。」
美咲先輩のその言葉に、パァーっとエリの顔が明るくなる。
「マジ?」
「おう。しかも、結構前に。」
「なぁーんだ。じゃあ、アタシ隼人先輩もらっちゃお!!
ってか美咲先輩、協力してくださいよ〜。」
「別にいいけど…。
普通に言えよ。好きだって。」
「もー!!そんなに軽くないから、簡単に言えないんですっ!!」
「もったいねー。
違う女んトコ行く前に、さっさと告った方がいいよ。」
「分かってますよ…」
「あいつ、寂しがり屋だからな」