愛恋-aikoi-
「サンキュ☆助かった!!」


そう言ってあたしにノートを渡す

彼の手とあたしの手が一瞬ふれた。

本当にかすかだったけど...ふれた。

それだけであたしの体温は

見る見るうちに上昇してしまう。


「別に...あんたなんかにお礼言われても

嬉しくないし。」


思わず冷たく返し、背中を向けたあたしの横を


「あっそ。」


そう一言だけ言って彼は通り過ぎた。

一瞬香った、懐かしい香り。

大好きな...あなたの香り。


ねえ...

あたし

まだ好きだよ...??


誰も知らないあたしの想い。


ねえ...

あたし達の想いがもう一度重なることは

ないのかな...??
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