愛恋-aikoi-
目が覚めた。

なんだか最後の「好き」の一言が

やけにリアルだった。

本当に、彼が言ってくれたみたいに。

本当の、彼の声みたいに。


「あれ...??」


あたしの体にジャージがかかっている。

誰かが、かけてくれたみたい。


「誰のだろう...??」


ネームを見ると、そこには...


「A...I...KAWA...!??」


あたしの中で、なにかが繋がった。


勢いよく立ち上がり、

ジャージを持って彼を追いかける。
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