サクラ路
「・・・・どっかに、イイ男いないかなー・・・」(ボソッ)
・・・・。
自分で言っておいて恥ずかしくなってきたので、私は俯いた。
こんな時、普通の子なら、涙が伝ったりするんだろうなぁ・・・。
・・・・私は―・・・・
怒ってはいる。
でも哀しくはない。
「・・・・はぁーあ・・・・。」
どんっ!!
「痛っ!?」
下を向いて歩いていたからか、誰かとぶつかってしまったようだ。
はぁ~・・・つくづく、ついてないよ・・・。