サクラ路
「・・・・どう、して・・・・?」
『ん?・・・・あ、見てないんだ。ほら!』
悠が差し出してきたのは、一冊の雑誌だった。
情報誌、だろうか・・・?
『ほら、ここ!』
指差されたところを見ると、そこには・・・
≪天才新人現る!?文芸四季、新人賞入賞者!!≫
「・・・・これ・・・・・。」
『ちょっと大げさだけど・・・・。』
「・・・・すごい・・・・・ホントに・・・・・。」
『うん。・・・だから、これからは、ずっと一緒に居れるんだ。』
「・・・・・・っ・・・悠・・・っ!」
『・・・・約束、果たす時が来たよ。』
「・・・本・・・当・・・・?」
『・・・・うん。・・・・・今も、昔も・・・・李恵は、俺の、いちばん大切な人だよ。』
「・・・・・っ・・・・・・嬉し・・・・」
『・・・・・俺と・・・結婚、してください。』
「・・・・っ・・・その言葉・・・・待ってたよ・・・・!」