愛しい君よ〜俺達の恋〜
一階に降りると丁度食卓が出来上がったところだった。




海と親父がリビングのソファで先に飲んでいるようだ。




「蓮、お前も一杯どうだ?」


俺に気付いた親父はビールを勧めてきた。




「いや、まだ明日のオペの予習があるからやめとくよ」


「そうか……、頑張れよ」




ビールを海に注ぎながら労いの言葉を選んでいるようだったが月並みの言葉だった。




今日は珍しく親父も早いのか…。





親父も医者だ。
60を過ぎたところだが、まだまだ現役の外科医である。



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