愛しい君よ〜俺達の恋〜
ゼミが主宰する全国模試に、相当の自信を持って迎えた俺。




冗談半分で受けるよう俺は海を誘った。








今に思えば、






俺は姑息な手で海を陥れたかったのか?





今に思えば、





そんなこと馬鹿馬鹿しい。







高校生が考えることにしては幼稚で。






親父と母さんは俺達の前で俺達を比べるようなことを言ったことは一度もなかった。






あの時の俺には、





それが気にくわなかった。


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