愛しい君よ〜俺達の恋〜
「私は蓮で良かった〜」






何がだよ…。





何と比べてそう思う?






俺は俺だよ。






「蓮ってさ…1人生きてる感じだけど。時々…」



病院の玄関に近づいてきたところで亜子が言葉を濁した。




「時々…、何?」



変な切り方するなよ。
俺は自動ドアを亜子の少し前に立ち開け歩いた。





「ん…時々、か弱いよね?」


そう言ってニッコリ微笑むと、後でね、と小走りで階段の方へ行ってしまった。



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