年上の貴女



何も言えない俺がいた。


何度も自分の気持ちを伝えないことに腹立った。


それも全て無駄だった。


あの人は、卒業してしまった。


それだけはわかっていた。


それからウソのように過ぎた。


俺たちは、3年生。


その間も、何人かに告白されたけれども。


・・・全て断った。


そのことを翔に告げると、少し困り顔になっていた。



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