年上の貴女




一日一度はあなたの名を呟く。


「沙羅さん―」


もう一度、話がしたい。


もう一度、微笑まれたい。


もう一度、会いたい。


・・・でも、もう無理。


モノクロのような時。


そして、季節はいつの間にか。


春から、夏へと―


夏から秋へと―


変わっていった。



< 22 / 35 >

この作品をシェア

pagetop