年上の貴女




そしたら、少し苦笑いされた。


「どうした?」


「実はさ。俺、藤宮先輩のこと好きだったんだよ」


衝撃の告白。


まさにその事ではないだろうか。


「まぁ、出逢いは体育祭で。怪我した俺を看病してくれた。ただそれだけ」


少し恥ずかしそうに言う翔。


知らなかった・・・。


「そんな顔するなって!謝って欲しいんじゃないからさ」


少しうつむく俺。


何か悪いことでもしてしまった気がする。





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