年上の貴女




「1クラス1クラス、見て回ればいいんだよ」


は?


「怪しまれないのか?」


そう思った。


「大丈夫。大丈夫」


胸を張る翔。


何か不安になった。


あいつは、少し頭が悪いからな。




「先生~。詩苑女子学院に行く人って何人ぐらい知っている?」


ここは、生徒指導室。


男の先生はじろりと、翔を見た。


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