君に届けたい想い
“ガチャッ―     パタン―”


ついに私は、好きな人の家に入った―


「さ、さ。上がって♪」


「う…うん」
(めちゃくちゃ緊張気味...だが、星也は気付かない)





「んで、ここが俺の部屋だから。ちょっと待ってて」


そう言って星也君は下へ下りていった。



星也君の家は一軒家の、2階建て。
星也君の部屋が、2階の一番奥の…広い部屋。
全体的に白っぽくまとめられてる部屋は星也君の優しい性格にピッタリって言うか、なんて言うか…。
まぁ、星也君らしいって事!!
(緊張して自分が何を言っているのか分からない)


あ…ここ、星也君の臭いする…。
(あなたは変態ですか?)


「愛実ちゃん!!お茶とお菓子持ってきたよ~♪」


「ぎゃぁぁぁ!!」


星也君の登場、それはいきなりすぎて、ベッドにおいてあった枕の臭いをかいでいた私にはめっちゃくちゃヤバイ瞬間。


「―そんなに慌てちゃって、何かしてたの??」


「べ…別に、何もしてませぇぇん!!」


「それなら良いけど…♪立ってないでそこ座ってよ」


「あ…うん」
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