君に届けたい想い
――――――――
―――……


「ぃ…ゃぁ…!誰か…助けて…!!」



“ガバッ―”




私はそこで起きた。
枕には涙の跡。



「ぁ…泣いてたんだ、私...」




途中で終わった、暗闇の夢。


夢に出てきた私は、さっきまでの私と一緒。




星也君と一緒に居れて幸せだった。
でも、星也君が言い出す。
“やっぱり嫌い―”
絶望に堕ちる。
暗く、底の見えない場所へ―



幸せはいつまでも続かない。
いつかは途切れてしまう。
出会いがあれば 別れもある―


人間はそれの繰り返し。
誰かに出会って、もう離れたくないと思って、でも必ず訪れる別れ。
寂しさでいっぱいの中、また新たな存在に出会い、別れる―


人間はそれを繰り返すために生きてきたの?
そんな寂しい結末を迎えて終わっちゃうの?










       ――私は














      そんなの嫌だ...









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