君に届けたい想い
「どうもしてないよ!!ただ...サボりたかっただけ☆」


「でも愛実ちゃん、サボるの嫌いじゃん…」


「……」


図星になってしまい、何も言えなくなった私。
星也君はただ、私のことを見ているだけ。


「………」


3人の間に流れる沈黙。
何か―会話を作らなきゃ。


「あっ、ゴメン!!もしかして二人、いいところだった??ごめんね~、何か邪魔しちゃって。私、もう行くから気にしないで」


言いたいことと逆のことを言ってしまう。
本当はこんな事言いたくないのに。


「……じゃぁ、お二人は仲良く♪」



そう言ったのは由美ちゃんだった。
何で?
由美ちゃんは星也君と一緒にいたいんでしょ??
なのに、どうして由美ちゃんが教室に戻るの??


「えっ―!?」


「じゃあね♪」


そう言って由美ちゃんは小走りで屋上を去っていった。
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