君に届けたい想い



1人取り残された私。
教室に行くつもりなんて無い。
いまはただ、こうして空を見つめていたい。


ねぇ、空にお願いしたいの。
あなたがこんなに微笑んでいるなら、私の涙も一緒に吸い込んでよ―


私は、泣いても泣いても止まらない涙を、快晴の空が吸い取って欲しいとお願いした。
でもそのお願いは叶うことが無く、ずっと涙は流れているままだった。




空を見て思うことは、いつも一つ。
空にも感情があるって事。


嬉しいときは 晴れ。
悲しいときは 雨。
怒ったときは 雷。
不安なときは 曇。


"ただの天気の変化でしょ"って思う人もいるかも知れないけど、そんなことはない。
空だって、生きているのだから。


今は快晴の空。
叶うことなら…涙を吸い取って欲しい。
でも叶わない。



それは、自分で涙を止めろって事?
自分が努力して…納得のいく結果を出せって事??


今の結果は―納得なんてしていない。

星也君が私のことを嫌いと言った理由は分からない。
でも、私はその原因が自分にあると思うんだ。
私が素直にならなかったから―
自分が悪い。全て自分が悪いのだ。


だったら、私が頑張らないで納得がいくの??


昨日気付いた。



未来は自分で変えられると言うことに。






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