君に届けたい想い
「―ごめんな、突き放したりして……」


「いいよ、別に!!だって今が幸せだもん...。私、今が幸せならそれでいいよ♪」


私の目からは涙が。
それはとどまることを知らない。




「そう言えばさ…愛実ちゃんと交わした約束、覚えてる?」


「へっ―??」


約束…?そんな物交わしたっけ??


「ん~...その様子じゃ覚えてないみたいだね♪」


「うん…。覚えてない」


何故か星也君はすっごく嬉しそうな顔をしている。
両思いになれたからかな―?



「“愛実ちゃんが俺に惚れたら、処女でも何でも勝手にしていい”って約束―」



「――あっ!!」



すっかり忘れてた…。
だって、あの時は絶対惚れないって思ってたから、そんなの頭の片隅に置いといたから...
みなさんは覚えてましたか??


星也君の方を見てみると、ニヤニヤしている。
ま、まさか―!!



「約束…守るよね?」


予想的中。
本当は守りたくないって言いたいけど、そんなこと言わせないって表情―



「あはっ... ちゃ、ちゃんと守りま~す…☆」


「んじゃ、早速いただきま~す♪♪♪」







―こうして私は、星也君においしく食べてもらいました…^^;
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