君に届けたい想い
――――夢の中――――


―――――――――
―――――……


深い、深い眠りだった。


気が付くと私は、暗闇の中にいた。


周りには誰もいない。


そこにいるのは私だけ。


すっごく怖かった。


声を出して助けを求めても誰も来ない。


返ってくるのは跳ね返ってきた私の声だけ。


ずっとずっと走り続けた。


出口を求めて。


でも、探しても探しても、誰もいない。


返事を返してくれない。


暗闇の中、1人だけ。


ずっとずっと、泣き続けた。


泣き続けても変わらない現状から実感したのだった。


あぁ~私、独りぼっちなんだって。


この時知ったんだ。


涙は枯れないって。
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