君に届けたい想い
もう諦めたくない。


その一心で走る私。


走って、走って、走り続けた。


………届いたんだ。


光に―。



その光があまりにも眩しすぎて最初は何も見えなかった。


でもだんだん目が慣れていく。


その光の先にいた人…


それは、………くるみだった。


こっちを見てにっこりと微笑むくるみ。


……思わず涙が出た。


ポロポロポロポロ……。


私は我に返って気付く。


「どうしてくるみここにいるの――??」


だけどくるみはその質問に答えてくれなかった。
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