君に届けたい想い
笑った顔が可愛い...


やっぱ彩夏はいつ見ても可愛いな...なんて思ったりする。
思いきって言ってみようかな…。


「やっぱ彩夏って、可愛いよね。私なんか足元に及ばないくらい。」


「へっ?!」


初めて聞いた彩夏の…変な声。顔を見ると可愛い顔が台無しになっている。


「へっ?!…って……。ただ、彩夏が可愛いって言っただけだよ??」


「あっ…うん、ありがと♪愛実も可愛いよ☆」


「私なんか全然...」


「な、何言ってんの?!」


何言ってんの…って、ただ自分が可愛くないって言っただけなんだけど…。何か変な事言ったかなぁ??


と聞こうと思ったとき、彩夏がそれを言わせんとばかりに口を開く。


「愛実はねぇ…。」


「うん…何??」


私ってもしかしてすっごくブサイク??!顔は普通だと思ってたんだけど……


まぁしょうがないか…ブスはブスなんだし。


「愛実はすっごくモテるんだよ?!たぶん学年一…いや、学校一かも。」


……?!私がモテる??ななな、何…


「でえぇぇぇぇえぇぇ???????????!!!!!!!!!!」


ハッ!!…と気付いたときにはもう遅くて。すでに登校中のみんな、そして彩夏も私の事を見ている。しかも口がパックリ開けて…。またまた、可愛い顔が台無しだ。


「ご、ごめんなさい……。」


とりあえず周りのみなさんに謝っておく。礼儀だ。
< 39 / 128 >

この作品をシェア

pagetop