君に届けたい想い
………それでは気を取り直して。


「私がモテる??何かの間違いでしょ??」


「んなわけないじゃん…。愛実、気付いてないだけでしょ??ってか、わざと??」


わわ…わざとですと?!そんな…いくら私でも、そんなに意地悪くないよ。


「わざとじゃない…。だって中学2年なってから一回も告白された事無いもん!!」


これは事実。小学生時代は数人から告白されていたが、中学2年生になってから…恥ずかしい話、一回も告白されていない。


「えっ?!もしかしてあの噂って………」


噂…??私もしかして、何か噂されてるの?!
そんなの困るよ~!!


「噂って??もしかして悪い噂??」


「………」


黙って口を開かない彩夏。
やっぱり私には言えない、悪い噂なのかも……。


「あ…彩夏??どうしたの??私、大丈夫だから!!どんな噂でも平気だよ☆」


私は大丈夫だから…どんな噂でも。
ただ、本当の事が知りたいだけ…。


「えっと………っ…………」


やっぱり教えてくれない。
途中まで言ったのに。


「あ、彩……」

「ホラ、学校付いたよ!!」


彩夏が私の話を無視した。


こんな事…ないのに。


やっぱり彩夏…私に何か隠してる…。
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