君に届けたい想い


―あの時と一緒。


翼君の時に見た夢…
その時と一緒だ。


目の前は真っ暗。
周りを見ても光がない。


そう、光がないんだ。
私には自分の気持ちという光がないんだ。


ふと、前を向く。


みんなが真剣に走っている。
今日の授業は、マラソンなんだ……。


でも、視界がだんだんぼやけていく…。
みんなの姿がハッキリと見えない。


あぁ~そっか。
私、泣いてるんだね……。


運良く...みんな、そして先生も走っているため誰にも気付かれない。


でも…
あの人は気付いてたんだね。
まさかあの人がこっちを見ているなんて思いもしなかったよ。




ただただ時間が過ぎていくばかり。


そして気付くと授業は終わっていた。






部活の時間……。

私はサボった。



今は―何もしたくない。
< 48 / 128 >

この作品をシェア

pagetop