君に届けたい想い
―あの時と一緒。
翼君の時に見た夢…
その時と一緒だ。
目の前は真っ暗。
周りを見ても光がない。
そう、光がないんだ。
私には自分の気持ちという光がないんだ。
ふと、前を向く。
みんなが真剣に走っている。
今日の授業は、マラソンなんだ……。
でも、視界がだんだんぼやけていく…。
みんなの姿がハッキリと見えない。
あぁ~そっか。
私、泣いてるんだね……。
運良く...みんな、そして先生も走っているため誰にも気付かれない。
でも…
あの人は気付いてたんだね。
まさかあの人がこっちを見ているなんて思いもしなかったよ。
ただただ時間が過ぎていくばかり。
そして気付くと授業は終わっていた。
部活の時間……。
私はサボった。
今は―何もしたくない。