君に届けたい想い
「ただいまぁ~……」


「お帰りぃ~...ってあら??ずいぶん早かったわね…。部活、サボってきたの??」


「うん…ちょっと頭痛いから…」


「そう…風邪かも知れないから、今日はゆっくりしなさいよ??」


「言われなくても分かってる……。」



小さな嘘を付いた。
頭が痛いって事。

悩まされて頭が痛いから…一応、合ってるんだけど。





部屋に入ってすぐ着替え、ベッドにダイブする。
……途端に、涙が出てくる。


「うっ……っ……ヒック……」


気持ちが…分からない。

何もかもが分からない。


今分かる事…
それは
自分が悪いという事―


もう、それだけしか分からなかった。


「ぁたしが…なにをし…たって…言ぅのぉ~………グズッ」


途切れ途切れに言った言葉。

それは今分かっている事の真逆の事。


でも、口から出てきた言葉はそれだった。
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