君に届けたい想い
とりあえず落ち着きを取り戻した私は
頭を回転させる。
…そのつもりだったのに。

~♪ ♪ ♪ ♪ ♪~

静かな部屋に響き渡る音―


それはメールの着信音。


メールだから今見る事はないのに。


でも、なんとなく見たい気持ちになる。


“ピッ...ピッ...ピッ...”




dear.愛実ちゃん
件名.ゴメン
用件
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愛実ちゃん
本当に朝の告白はゴメン。

俺ってひどい奴だよね……
愛実ちゃん、こんなに悩んでるのに
こんな時に告白しちゃってさ...


でも、これは信じて??
俺、愛実ちゃんの事本気だからね??
絶対に愛実ちゃんの事、傷つけない…
愛実ちゃんは俺が守るから―


告白の返事、いつでもいいよ。
正直に答えてくれれば、
俺はそれで満足だから。

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メールを読み終わる。
ちょっとだけ思った。
本当にこの人は、私の事を思ってくれてるんだ―。

この人なら…
任せられるかも知れない。
不安を…取り除いてくれるかも知れない...
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