君に届けたい想い
「………」


そう言えば彩夏の事……。


忘れていた彩夏の存在。
それを朝になって思い出す。


まぁ…いっか♪


私は自分が幸せになれればそれでいい…


しょうがないじゃん。


自分でつかみ取りに行かない彩夏が悪いんだもん。



制服に着替え、ご飯を食べて学校へ行く―ハズだったのに。


この日、私は学校に行かなかった。



“ブルルルルッッ―”


着替えている途中、携帯が震えだした。


――受信メール。


もしかして悠人君から?!と思う自分と
まさか…ね??と思う自分がいた。


まさか…ね??って思う自分の気持ち、よく分からない。
自分で自分を見失ってる…もしかしたらそうなのかも。


受信フォルダを開く…。

差出人の名前は―


“彩夏”――



なんで…彩夏からメールが来るの??


悠人君じゃないの??
< 53 / 128 >

この作品をシェア

pagetop