君に届けたい想い
「ん~??こういうサインしたんだけどね……」


そう言って彩夏は、私に見せたサインと同じ物を悠人君に見せる。


「………ってこんな感じなんだけど。」


「何だよ愛実ちゃん!!このサイン…分からなかったの??」


「えっ…うん。さっぱり分からない…。悠人君は分かるの??」


「当たり前だろ!!もしかして愛実ちゃん…」


「うん、目ぇつけられたと思う……」



へっ??!
目付けられた??
誰に……??


「私、目付けられたの??誰に…??それと、サインの意味……」


思った事をそのまま口にする。
今は聞かなきゃ…どうしようにもならない。


「うん…これから全部教えるね。」


そして、彩夏の説明は始まった―



「まずサインの意味なんだけど。」


「うっ、うん……!!」


「まずこれは…」


そう言って彩夏は自分のあごの下にVサインみたいな物を作る。
そのポーズは自分がかっこいいと主張しているような感じ。


「立川星也って言う事。」


「は、はぁ……。」


立川星也って…屋上で会った人の事だよね。
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