君に届けたい想い
「それでこれは…」


次は顔の下で手を組んで目をきらきらさせている様子。何か…可愛い子ぶってる感じ……。


「…乙女って言う事。」


「うん…。」


乙女って…私とはかけ離れてるんだけど。


「それで最後が……」


最後のポーズは目の周りを手で囲んでいる。なんて言うか…望遠鏡みたいな……??


「目ぇ付けられるって事。」


「う、うん……」


「それでつなげると…"立川星也に女の子ぶってると目ぇ付けられる"ってこと。」


「それってどういう意味……??」


「……次は立川星也について。」


彩夏が私の言葉を無視した。
でもそれには何か意味があるようで。

「立川星也が…女遊びしてるって事は知ってるでしょ??それでね…立川星也に目を付けられる子って言うのは、大体…女の子っぽい子なのよね…。
それで愛実は…すっごく女の子っぽいでしょ??普通にしてるだけでも愛実は美人だし……。
変な事すると立川星也に目を付けられるって事。」


立川星也について詳しく知った。
元々地味な私とは関係ない存在。
でも私は可愛いから目を付けられるって…どう言う事??


ってか…私可愛くないし…。確かにさっき変な事はしちゃったけど…大丈夫だよね??
でも…もし目付けられてたら私どうなっちゃうの……??
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