君に届けたい想い
「はぁぁぁぁ………」


―本日2回目のため息。


どうしてこんなに明るいんだろう……。
そんな風に過ごしていられる彩夏が羨ましい……。


……………そう言う意味を込めて。



「何々~??どうしたの、愛実ぃ~??」


「ん~別に……  はぁぁぁぁ……………」


やっぱり…ため息が出てしまう。本日3回目。
理由は…2回目と一緒。
それに、幸せという事がくっついたかな……。


「そっか☆まぁ、アタシには関係ないみたいだしぃ~♪早く学校行こうよッ☆」


そんな…早く学校行こうなんて……
ちょっとは私の気持ちも考えて下さい……。
こっちは…死にそうなくらい大変な目に遭ってるんだから!!
幸せな彩夏とは違うんだって……((大泣


「彩夏の…バカ。」


小声でそう呟く。
運良く…彩夏には聞こえなかったみたいだけど。



私の気持ちを考えもせずどんどん進んでいく彩夏。
行きたくない学校はみるみるうちに近付いてくる。
あと…10秒。


…9…8…7…6…5…4…3…2…1…到着!!!


こうして学校に着いてしまいました……。



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