君に届けたい想い
「…………やっぱやーめた!!涙流すぐらい嫌ならキスしても楽しくないしね……」


「へっ……??!」


星也君………
優しい!!
まさかこんなにも星也君が優しいだなんて…
ちょっと見直したかも。


星也君の新しい良さを見つけたとき
胸が


トクンッ―


そう鳴ったのは気のせいかな??


「へぇ~…何??されることを期待してたんだ??」


ニヤニヤしながら言う星也君。
さっきの真剣な瞳はどこへ行ったのだろうか……


「べ、別にそんなことないよ!!逆に嬉しいし。……………ありがとう……」


「ん~?何が??」


「いや…分かってないならそれでいいよ」


「そっか。」


ねぇ、星也君…
本当に私の“ありがとう”の意味
分かってないの??


それはね、
私の気持ちに気付いてくれてありがとう
って言う意味なんだよ――??


「あっ……!!」


「ん??どうしたの、星也君??」


星也君がいきなり声をあげた。
なんか…
嬉しいような、驚いたような瞳をしている。
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