君に届けたい想い
そんなこと…していい訳無いじゃない!!


「うん…サボろうか☆」


えっ?!
私の口…何言ってんの?!!
サボろうか☆
なんて…私が星也君のこと好きみたいじゃん!!
(星也君は私のこと好きみたいだけどさ…)


「よっし!!じゃぁ決まり!!早く学校抜けだそう」


「え、ちょ……」


私の話なんて聞いてくれない星也君。
手を掴んで私をドアの中に入れさせようとする。
でも必死に抵抗する私。


「もぉ~!!なにやってんの??早くしなきゃ先生に見つかっちゃうよ??」


「ちょ、分かったから、分かったからぁ~!!」


こう言ってる私だけど、実際何が分かったかなんてさっぱり……((汗


「んもぉ~!!俺のせいじゃないからね??愛実ちゃんが悪いんだよ??」


意味の分からないことを言い出す星也君。


「えっ、何が…―」


私がそう言った瞬間、体がふわっと宙に浮く。
あまりに突然すぎて目をつぶってしまう私。
目を開けると…えっ?!私、寝っ転がってる……??


何が起きたのか分からない。
体が宙に浮いた瞬間から今の状態まで…約3秒。


なにか、横に当たってる...
その当たっている何かを見ようと横を振り向いた瞬間…体が凍る。


だって横を見たら…星也君の体があったんだよ??
上を見てみると…星也君の顔があるし。


この状態って…
お姫様だっこ??!



これで星也君の言った言葉の意味がようやく分かった。
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