詩集
I Love XXX

 窓外に描いた眩しすぎる緑
 足下には孤独の芽
 此処に返り咲く花
 暗闇で色彩を失った

 それを知らない僕は
 子供じみた表情で
 遠ざかる彼女の
 影に振り返る

 描き続けた二色の花束も
 モノクロームの空の下
 枯れていた

 それにも気付かない僕は
 枯れ葉でできた手紙を探す
 僕便りと錯覚しながら

 白と黒のピースだけを
 埋めながら
 言葉少なめな独り事を
 呟きながら


 ありがとう
 私を突き刺した氷点の雨風

 ありがとう
 私に返り咲いた虹色の花達


 I Love XXX

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