詩集
遮断

 すぐに腐ってしまう
 僕の真上にある
 甘く甘く苦い
 柑橘系の太陽

 目に見みえない
 氷細工の君と
 舌をからませてる

 溶けてしまえば
 良かったのに
 ああ痛い…
 言葉と意識の決裂
 僕は遮断する

 分かっているよ
 見えてるものは理屈
 だけどとても気分が悪い
 何処かで見た様な
 オレンジがたくさん
 隙間からできた水溜り
 外は海だらけ
 手漕ぎボートがうろうろ
 僕は遮断する
 僕は遮断する

 だけど僕はまだ生きている

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