詩集
キャラメルマキアート
君の足下にある水溜り
土砂降りで弾かれた水滴は
窓際にある君の鏡を割った
それは泥で出来ていて
君の靴は汚れてしまった
だけど鏡に映る僕は
キャラメルマキアートのプールを
泳いでるみたいだ
醜いものを
美化できないのは
君が飼う少女の習性
僕が窒息して
溺れてしまったら
君は糸に泥を絡ませてまで
その細い手を差し出すのか
それとも君は、
僕の脳裏まで
残さず食べるのか