最後の手紙・・・。
一章 運命の分かれ目・・・。


「ごめ~ん!!待った??」
いつものように、雅人とデートの待ちあわせをしている私『南沙羅』
雅人は、2ヶ月前位から付き合ってる彼氏だ・・・。

でも私には、このデートで言わなきゃいけないことがあった・・・。

私は、白血病を患っていた・・・。
それを雅人には言う事ができなかった
言ってしまうと自分から離れていってしまうんじゃないかと
不安だったから・・・。
でも、これでずっといわないままだと、自分が苦しいだけだと
おもったから・・・。

「ねぇ、雅人・・・」
「なに??」
優しく答えてくれる彼に息が苦しくなるくらい
切なくなった・・・。
「私ね、白血病なの・・・。今まで言わなくてごめんね 、私、もう半年しか生きられないの・・・。 でも、雅人とは、別れたくない・・・。でも、雅人はこんな私、いやだよね・・・。」

私はもうほとんど諦めていた・・・。
でも、しばらく黙り込んで彼は微笑みを浮かべて言った・・・。

「沙羅がどんな状態でも僕はずっと側にいてあげる!半年しか生きられない
んだったら、残りの半年、精一杯楽しんで生きるといいと思うよ!」
私は、瞳からあふれ出す涙を抑えることが出来なくなっていた
「いいの??こんな私で本当にいいの??」
「うん!!いいの!僕は沙羅が沙羅であってくれたらそれでいいから・・・。」


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