◇心(こころ)の救済◇
待ち合わせの時刻に、喫茶店に行って待っていると、彼が現れた……。
年齢は23歳位、美青年といっていい顔立ちをしている。
「あぁ……。いよいよ始まったかい」彼が口を開く。
「始まったって? 何が?」僕は訊く。
「見たんだろう? あ、僕は紅茶を頼む……」
「見たって何を?」
「底無しの暗黒を、虚無をさ……」
年齢は23歳位、美青年といっていい顔立ちをしている。
「あぁ……。いよいよ始まったかい」彼が口を開く。
「始まったって? 何が?」僕は訊く。
「見たんだろう? あ、僕は紅茶を頼む……」
「見たって何を?」
「底無しの暗黒を、虚無をさ……」