夜はこれから
さて
コーヒーは冷めてしまった

恋人はとっくに夢の住人

貴方の居ない現実を
突き付けられる朝は
目の前まで迫っているけど

いつまでも
現実を直視出来ないあたしに
朝など不必要なのさ

貴方の居ない朝なんて
この冷めたコーヒーくらい
味気なくてそっけなくて

それでも飲み干せば
体内に吸収されて涙になるんだ

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